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 趣味でも使えるデジタルミキサーの走りは20年前に「DMP7」を見たのが最初だったが、ムービングフェーダーを採用して50万以下という価格は考えられないパフォーマンスだったハズ。AW4416はこの20年のノウハウが蓄積された機種であろう。今回のフェーダー交換をするにあたってAW4416を開けた感想は、メンテナンス性にすぐれた作業がしやすい機種で、多少の工具が使えれば簡単に交換が出来るというのが実感です。

 そしてフェーダーを交換を自分で行ったのは、メーカー出張修理が出来ないというのが理由でした。ソフトケースは持っているものの、さすがにこのMTRはデカイし梱包するだけでも大変です。ただしフェーダーをサービスパーツとして供給が可能なことは、今時のメーカー思想の中では寛大な対応だと思います。(例えばSO○Yの場合はシャーシのビス位置に保護シールが貼られていて、その保護シールを剥がすと一切のメーカー修理が受けられなくなる) 今や音楽ビジネスは分業化されてますが、趣味で楽しむひとつに何から何まで自分でやることもあるのかも知れません。

 では、フェーダー交換後にチェックを兼ねて簡単な操作を説明したいと思います。
説明用として現在公開しているディメンションの「Departure」で使用したセッティングを紹介します。

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AW4416(MTR)のフェーダー交換2
2006/07/02
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 インプットチャンネル1〜16の状態。
 ちなみに3・4chがMOTIF-RACKをステレオで入力。
 8chがエレキギター。

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 モニター(HDR)出力。
 私の場合、全ての音源(素材)をHDRに録音するので、
 ミックスダウンは通常このレイヤ。

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 このトラックに対してのエフェクト1のセンドレベル。
 エフェクト1はリバーブ(ホール)を使用。
 (いつも使うプレートの方がよかったかも・・・)

画像4
 エフェクト2のセンドレベル。ステレオディレイを使用。
 1〜7chはドラムとベースなので、ディレイは使用していない。

この4つのレイヤはよく使うので、普段煩雑に切り替えている。
「Departure」の制作中は多数のフェーダーが動かず、エフェクトレイヤに移行したときセンドレベルの位置が分からなくなり、いい加減なミックスダウンになった。ただ動かなくてもフェーダーの位置はあくまで目安であり、実際の音に影響されることはない。

しかしフェーダーが動作しなければ使いづらいことには変わりない。
例えば14トラック目のギターを再生してこのときのフェーダー位置が仮に80%で、このトラックのエフェクト2(ディレイ)が30%だったとする。
エフェクトレイヤに切り替えたとき80%から30%にフェーダーが動作しなくてもディレイの音が誤動作することはないが、30%であるはずの位置が80%なので、これを少しでも触ればディレイが80%掛かることになる。
そうなると、厳密に設定したいエフェクトのレベルがいい加減になるというワケ。(まぁ、言い訳かも)
今後このAW4416が壊れることがあればPCベースのMTRに移行すると思うが、やはり物理的に手で操作するこの方法がその気になるし使い易い感覚がある。

最後に静止画ばかりでは面白くないので、デジカメを使って動画を撮ってみた。
(デジカメは15秒という制限があり、見ても面白くないかも・・・)
1〜17までのフェーダーを1本づつ上げて記録し、最後は全てのフェーダーを100%と0%にして、これはシーンの呼出しを行い瞬時に切り替えています。
何か音を入れようかとも思ったが、あくまで動作テストということで。

 フェーダーの動作テスト(15秒)

これで完璧!
今回のフェーダー交換でミックスダウンの問題もなくなるので、次回から言い訳が出来なくなるな(笑)