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このYAMAHAのAW4416はムービングフェーダーを採用されています。これはミックスダウンのときなどにフェーダーを自動で動かすことが出来る機能です。また、16本のフェーダーはインプットチャンネル・MTRのモニター・エフェクターのセンドボリューム等のレイヤとして機能しますので、ミックスダウンではさほど動作させなくてもエフェクターの調整等で煩雑に動作させることになります。
フェーダーが物理的に動くと視認性にすぐれて便利ですが、モータードライブである以上いつか壊れる消耗品でもあります。もう使い初めて3年になるので7本ほど動作しなくなりました。騙し騙し使っていましたが、「もう限界!!」とういうことでフェーダーの交換をしたいと思います。
このフェーダー交換をレポートしたところで、参考になる人は少ないかも知れません。これは自分のためのメモでもありますが、機種は違っても「自分でやってみよう!」と思う人の参考になればと思います。
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まずフロントパネルにはツマミ等の突起物が付いているので、適当な箱を利用して本体を浮かした状態で裏返しにする。そしてビスを20本(14+4+2)外す。外したビスの種類や長さは憶えておく。(使用ビスはミリネジとタッピングビスの2種類) もちろんフェーダーのツマミは最初に外しておく。
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フェーダー基盤は右下の長方形の基盤で、6本のタッピングビスを外す。この6本のビスで基盤は外れたが、本体から抜くことが出来ず少し考える?? その間10分。何のことはなくフェーダーの位置(表面)をご丁寧に下げていたため、フロントパネルにT型のシャフトが引っ掛かっていただけ(笑)
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基盤を抜いてひっくり返したところ。フラットケーブルを含め5本のケーブルを丁寧に外す。無造作に外すとコネクタやハウジングを壊してしまうので注意が必要。
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AW4416(MTR)のフェーダー交換
2006/07/02
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基盤を本体から抜いて、フェーダーを固定している上下のバーを外したところ。
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ひっくり返してハンダを吸い取り、フェーダーを外す作業に取りかかる。
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ハンダの除去に必要な秘密兵器。これはハンダを溶かしながら電動で吸い取る工具。
実際は手動の吸い取り器も併用するが、とにかく自動好きな私(笑)
(これを見た知り合いが、「これMIDIと同期しないかな?」とか言ってたw)
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17本全てのフェーダーを外した状態。
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その表面
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新しいフェーダーを取り付け、上下のバーを先に固定する。その後にハンダ付けをするのがミソ。
フェーダーを外すのに1時間(汗;) 取り付けは、わずか10分(笑)
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後は外した通りに組み立てるだけ。だが・・・
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以前から気になっていたフェーダーの開口からホコリが入るので、不織布を張りカッターで溝を切る。(確か不織布とうい名前だったと思うが・・・)
モータードライブということで少しでも抵抗を少なくする意味で、メーカーは何も張ってないのだと思う。
でも気になるし抵抗感も無いので不織布を張ることにする。
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フェーダー基盤を取り付けた状態。後は裏ブタを締め、フェーダーのツマミを取り付けて終了。(つづく)
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